不動産を売りたいと考えている方は、何を目的にされている人が多いでしょうか?
一生に一度の大きな買い物、と言われることも多い不動産ですが、最近では様々な理由から、生涯に何度も不動産を売却する人は珍しくありません。
不動産売却時や購入時に気にすべき点は複数あります。
購入する側なら、売る側の姿勢を知っておくことが効率的な不動産購入に役立ちます。
そのまた逆も同じです。
今回は、「不動産を売りたい」という目的を持っている人に向けて、記事を2部に分けながら、丁寧に不動産売却に関する基礎知識をご説明させて頂きたいと思います。
この記事は、中古不動産売買担当を12年間続けてきた小島理恵からの、不動産を売りたい人に向けたアドバイスだと思って読んで頂けると嬉しいです。
不動産売却とは?売りたい人ってどんな人?売却理由
どんな人が不動産を売りたいと思っているでしょうか?
不動産売却をしたい理由は、人それぞれ違います。
実は、物件住み替えの半数以上が法人ではなく個人であることもご存知ですか?
一生に一度の買い物と言われることも多い不動産ですが、実際に物件を売っているのは個人ということを踏まえると、多くの人がそれぞれの目的を持って物件を売却していることがわかります。
不動産売却の目的としては、主に下記の通りです。
- 住み替えるため
- 生活費にくわだてるため
- 借金返済のため
- 相続税の支払いのため
- 不動産運用のため
「せっかく購入した不動産なのに売ってしまうなんて…」と思われる方もいらっしゃると思いますが、ほとんどの場合に生活費にくわだてるために不動産が売却されています。
経済状況が上昇しない現代で、不動産の価値を最大限に引き出せるタイミングで売却するというのも手段の1つなのです。
不動産を売りたい!相続税対策で不動産売却をする場合の注意点
利用しない土地や、持っていたことも知らなかったような土地を相続した場合、例え使わないという場合であっても税金を納める義務があります。
不要な土地のために税金を納めるのは嫌だという場合に、土地を売却してしまうのは良い手です。
ただし、不動産を売ることができるのは「不動産登記簿」に記載されている人のみです。
相続により譲り受けた不動産の場合には、不動産登記簿に登記を行う必要があります。
不動産を売る権利が自分にあるのか、事前に確認をしておきましょう。
不動産を売りたい!住み替えする場合の注意点
不動産を売りたいという人の中には、転勤や進学などに伴って住み替えを目的とした不動産売却を目的にしている人もいます。
- 転勤や異動に伴いより住みやすい場所に引っ越したい
- 子供の誕生や成長にあわせてより快適な家に引っ越したい
- より理想的な家に移りたい
- 通勤や通学に便利な場所に住み替えたい
- 不満を解消すべくより良い環境に引っ越したい
このように考えて住み替えを希望する多くの場合に、不動産を売却したお金を頭金として新居の購入を考えている方が多いです。
理にかなった発想ではあるのですが、この場合には売却のタイミングがズレてしまうリスクを伴うことも念頭に置いておきましょう。
不動産を売りたい!ローン返済に企てたい場合の注意点
今すぐにでもお金が必要な場合や、借入の返済をしたいという場合もあると思います。
通常はどのような場合でも、個人の買主が見つかるまで待つ必要があります。
しかし、買い手が見つかるまで待てないという場合には、不動産会社に買い取ってもらうのも手です。
通常なら3ヶ月〜半年以上かかる買取が、不動産会社であれば1週間程度で買い取ってもらうことも可能です。
不動産を売りたい!まとめ
不動産を売りたい!という人がどのような人なのか、ケースごとの注意点まで理解してもらえたと思います。
次の記事では、不動産を売りたい人が事前に知っておくべき基礎知識をご紹介していきます。