リノベーションに向いている中古不動産の見分け方とは?|小島理恵

リノベーション

中古物件をリノベーションすれば、新築物件よりも理想に近い家が手に入るかもしれないと考えていらっしゃいますか?
確かに、新築物件よりも購入費用を安くおさえられるのが魅力です。
とは言え、メリット部分ばかりではないのも事実と言えます。
この記事では、中古の不動産売買担当を12年間続けてきた小島理恵が、中古不動産の見分け方について詳しくお伝えしていきたいと思います。
これから中古不動産を選ぶという人のお役に立てると嬉しいです。

リノベーションに向いている中古不動産の見分け方!

中古不動産を購入した後は、リノベーションで自分好みの家にするのが楽しみの1つです。
とはいえ、どんな不動産でもリノベーションをすれば見違えるわけではありません。
内部の構想を知らず、値段だけで決めてしまうのは危ない判断です。
それでは、リノベーションを前提に購入する場合の中古物件の見分け方についてご紹介していきます。

築20年以上の物件購入なら支払うのは土地代だけ!

不動産の価値は、ほとんどが築20年〜30年程度で評価がゼロに落ち込みます。
このような場合に、解体をして利用することを前提に売りに出されます。
「古家付き土地」などのように売られているものが該当します。
このような物件自体に価値のない家がついている土地は、土地費用だけで購入が可能です。
購入費用をかなりおさえられるのが魅力です。
構造がしっかりとしている家を見極めて購入すれば、長く利用できる物件になることでしょう。

大手ハウスメーカーが作った家なら構造がしっかりしている可能性大!

それでは、構造がしっかりしている物件の見極め方についてです。
基本的には、大手ハウスメーカーが作った家であれば構造がしっかりしていることが多いです。
例えば、旭化成の重量鉄骨造や、積水ハウスの軽量鉄骨造、三井ホームのツーバイフォー(2×4)工法などは造りがしっかりしていて耐震性にも優れているため、人気を集めています。

ただし、重量鉄骨造や軽量鉄骨造などは柱と梁のある構造になっており、特に軽量鉄骨造は建物を支えるために壁が使われていることもあります。
物件によっては自由に構造を変えられるわけではないので、理想がある場合には購入前に確認しましょう。

購入前には専門家に相談が必須!

一見良さそうな物件でも、実は構造上制約がかかっているなどのパターンは珍しくありません。
購入する前に、必ず専門家に相談をするようにしましょう。
例えばリノベーションを担当している会社や、その地域で中古物件を多く取り扱っている不動産会社などが当てはまります。
最近では物件選定からリノベーションの担当まで受け持っている専門会社もあり、物件選定から購入、リノベーションまで全てを任せられるのは手間がかからないのがポイントです。
専門家に相談をすることで、一般人にはわからない欠陥ポイントや、必要な耐震工事にかかる費用などを見積もってもらうこともできます。
担当になる設計者と一緒に家の中を見渡しながら、理想的な家を完成させていける場合には、安心感もありオススメです。

住宅ローンが組めない場合もあるので注意!

中古物件の購入費用はおさえられた場合にも、リノベーションにはまとまったお金がかかることが予想できます。
例えば、「建ぺい率」や「容積率」がオーバーしている物件の場合、住宅ローンが適用されない場合が多いです。
建ぺい率や容積率については、不動産会社に確認をしてみて下さい。

中古不動産のリノベーション!重要な点をおさえて購入しよう

リノベーションに向いている物件の大枠が掴めたのではないでしょうか?
中古物件は、安く手に入れば良いというわけではありません。
リノベーションも視野に入れて、物件選びをしてみて下さい。